学校長挨拶

共育の輪で奏でる学びのハーモニー

〜障害があっても豊かな学びと経験を〜 

校 長  佐々木 建

 本校は昭和39(1964)年、肢体不自由児施設「道立旭川整肢学院」(現・北海道立旭川子ども総合療育センター)に併設されていた小・中学校の分教室が独立して開校した肢体不自由養護学校です。本年度で創立61年を迎えました。

 本校では「安心・安全な教育環境のもと 生活に生きる力を育む」を学校教育目標に掲げ、
 1 健康で元気に生活する力
 2 物事に興味・関心をもち、考え、学ぶ力
 3 自分の気持ちを伝え、思いやりをもって人とかかわる力
の3つを柱として、児童生徒一人ひとりの健やかな成長と、将来の社会参加・豊かな生活の実現をめざしています。

 本校には、併設の医療型障がい児入所施設「北海道立旭川子ども総合療育センター」に入所している児童生徒や、家庭から同センターへ通院しながら登校する児童生徒たちが学んでいます。さらに、重症心身障害児(者)施設「北海道療育園」の入所者、そして自宅で療養している児童生徒への訪問教育も行っています。

 令和7年度は、幼稚部・小学部・中学部・高等部および訪問教育を合わせて93名の児童生徒が在籍しています。本校の教育目標を実現するには、教職員による学校内の教育活動だけでは十分ではありません。医療・福祉の専門機関である北海道立旭川子ども総合療育センターや北海道療育園をはじめ、保護者の皆さま、地域の皆さまと共に児童生徒たちの教育を行う「共育」「協育」が不可欠だと考えています。障害のある児童生徒の豊かな学びと経験に向けて、学校や児童生徒を取り巻く全ての皆様とのつながりと触れあいを大切にした共育活動を進めてまいります。

 このホームページでは、本校の教育内容や、障がいに負けず明るく元気に学ぶ児童生徒たちの姿を随時紹介します。
多くの皆様にご覧いただき、本校の教育への理解を深めていただくとともに、本校の共育の輪に加わっていただければ幸いです。

 児童生徒が卒業を迎えるとき、本人と保護者の皆さまに「旭川養護学校に入学してよかった」と感じていただき、そして地域の皆さまには日頃から「ここに旭川養護学校があってよかった」と思っていただける学校をめざし、教職員一同、力を尽くしてまいります。

 本校教育活動に対するご理解と温かいご支援を賜りますようお願い申し上げます。